恋するタタタン ☆BOOK☆

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グリップを握る両手を背中から見ていた あなたの命も抱えて 

ちょこちょこ読書。
読まず嫌いを直そうかと思って挑戦した。

冬のひまわり  (2008/12/5) 五木 寛之

夏が巡るたび、深まる想い―。20年にわたる男女の愛の軌跡を、透明なタッチで描いた恋愛小説『冬のひまわり』と、古都・金沢を舞台に、若き日の恋を描く珠玉の名作『浅の川暮色』の2編を収録。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>


まず、はじめに。私、五木寛之という作家が嫌いだった。
その名を知ったのは、私が高校生の頃『生きるヒント』という随筆集だった。
母親の本棚だったかもしれない。
ただ、その本のタイトルを見て、説教臭いし、うさんくせぇーと思ったのだ。
そう、こちらは社会的ステータスの中でもかなり強い「女子高生」で
枯れたおっさんに上から目線で「生きるヒント」とか言われたくない!
そっちこそホントに大腕振って歩けるようなご立派な人生なの!?と
かなりうがった、しかも偏見に満ちた印象を持ったものである。

その後、俳優・渡部篤郎にハマっていた時期があり、
渡部篤郎が『大河の一滴』という映画に出るというので
原作を読んでみようと初めて五木寛之の作品を手に取った。
詳細を全く覚えていないが、
10Pくらいでこの作家とは気が合わないと思って読むのをやめた。
それ以来、五木寛之作品を書店で手に取ってあらすじを確認したりすることもなかった。

そして今回の本である。
タイトルに引かれて著者名よく見ずに手に取ってみた。
五木寛之だった。
その瞬間購入を躊躇ったけど、自分も年齢を重ねたことだし
新たな発見があるかもしれないと思い購入してみた。


結果。やっぱ、気があわないww


まず冒頭から、地の文が一人称視点、三人称視点混在していて
三人称視点で書かれた次の文章で、「~なのはなぜだろう」と一人称視点の疑問形。
また次の段落では<>書きで「~かしら」と疑問形を重ねるという。
どれかに、統一してくれよ。

さらに、登場人物の行動描写も名前で書いたり、彼女・彼と書いたりで
女性二人が出てくるシーンで

彼女は顎を上げて麻子の姿をさがした。
(中略)それは、彼女と知り合った中学時代からそうだった。


という文章があり、
よく読めば、最初の「彼女」はと次の「彼女」が違う人物を指すのはわかるけど
ちょっと止まって確認しながら読んだ。
流れるように物語を読みたいのに、
私のスピードと作品でちょっとずつズレがあって
それが読むときのストレスになる気がする。
気にならない人は気にならないことだと思うので相性の問題かなとは思う。

また、物語全体として男性的な恋愛小説だなぁと感じた。
男性が、こういう女性いたらいいなとか、
こんな恋愛あったらいいなという理想的な配置図というか
登場人物たちの行動もすべてコントロールされていて
なんとなく女性として反発したい気持ちに駆られる。

社会的ステータスはかなり低い
もう三十路も過ぎた独身おばさんですが言ってもいいですか
「いいおっさんの理想郷は異世界の話」。以上。

また、当分五木寛之は読まない。
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足元で眠る仔猫は昨日まで声も出さずに鳴いていたよね 

ちょこちょこ読書。

下鴨アンティーク アリスと紫式部  (2015/1/20) 白川 紺子



京都、下鴨―。高校生の鹿乃は、旧華族である野々宮家の娘だ。両親を早くに亡くし、兄の良鷹と、准教授をしている下宿人の慧と三人で、古びた洋館に住んでいる。アンティーク着物を愛する鹿乃は、休日はたいてい、祖母のおさがりの着物で過ごす。そんなある日、「開けてはいけない」と言われていた蔵を開けてしまう!すると、次々に不思議なことが起こって…!?
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>


表紙のかわいらしさと、タイトルに紫式部とあって気になったので手に取ってみた。
集英社のオレンジ文庫というのは初めて読むレーベルである。
集英社のサイトを確認すると(→こちら)どうやらライトノベルのレーベルらしい。
なるほど。
アニメ絵というわけではないので、意識せずに購入。

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズや


『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズなど


日常の謎系ライトミステリーにヒットが出ているので、
集英社文庫ではなく、わかりやすく新しい文庫レーベルを立ち上げたのだと思われ。
主人公は女子高生なので職業ミステリではないけれど、
アンテーク着物しばりのミステリーなので雰囲気は似ている。

ちなみに、タイトルに紫式部という名前を入れた割に
扱っているのは紫式部というより『源氏物語』の一場面であって
式部自身とは関係ないじゃんと心の中でツッコミを入れつつ読んだ。
式部の人格と、源氏物語は大きく違うのでタイトルに違和感が残る。
確かに「アリスと光源氏」だと壮大な恋愛物語が始まってしまうだろうから致し方ないのか。
「アリスと若紫」「アリスと葵」「アリスと若菜」巻名はありな気はするけど。
(内容と合っているかはネタバレにもなるので深くは言及しません)

ライト向けなのでと言われたらそれまでだけど
個人的にはミステリーとしての深み、
アンティーク着物というニッチな趣味に対しての知識や話の広げ方
登場人物間の会話のぼんやり感などが物足りないなと思った。
京都人間というリアリティもあまり無いように感じた。

あと何と言ってもミステリーをファンタジーで解決するのは受け付けがたい。

ストローの先から滴るカフェオレが孤独に咲いたバラの葉描く 

ちょこちょこ読書。
意識的に選んでるわけじゃないけど、今回も女性作家の短編。
最近、掌握小説とかショートショートとか多いかも。


やわらかな棘  (2014/2/6) 朝比奈 あすか

自分を裏切り別の女性との結婚を決めた彼への復讐を誓う晴美、盛大な結婚式を挙げ高級マンションに住むもなぜか満たされない奈那子、子供を育てる自信がもてない母親、亜季。強がったり、見栄をはったり、嘘をついたり。幸せそうに見えるあの人も、誰にも言えない秘密を抱えてる。女同士は面倒くさい。生きるって面倒くさい。だから、みんな一生懸命。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>



先日、複数の女性の恋や生き方を描く短編集と共通点がいっぱいの、
唯川恵の小説を読んだばかり(レビュー→これは恋だと思える恋がだんだんと難しくなる 彼は好きだけど)ですが
共通点が多いからこそ、その技量の違いをはっきりと感じることができる。
断然、この朝比奈あすかの方が上手い。

思いついたことをそのまま書いているような文章の唯川恵に比べて
もっと構成や、流れにひねりを加えた文章にまとまっているので
同じような立場の女性(恋に溺れてしまってたり、恋人に不満があったり)を描いていても
こちらの作品の方が、お!という気付きの瞬間がある。
上手い写真を撮るのに、
フォーカスが合っているかどうか
考え抜かれた構図かどうか
光彩は十分かどうか
そういったことを考えて撮るものだと思うけど
小説もそういった思考の末に書かれているかで作品の深みが変わるんだと
改めて気付かされた一冊になりました。

ということで、出てくる女性たちのキャラクター自体は
決して新しいところはないけど、地に足ついた小説です。

もう聞くことの出来ない声にさよならを 箸揺れながら喉仏拾う 

ちょこちょこ読書。
今日は警察小説の新刊。

女神の骨格 警視庁殺人分析班
  ( 2016/11/15) 麻見 和史


空き家だった洋館で火災が発生。鎮火後、殺人分析班の如月塔子は納戸の奥に隠し部屋があることを知る。部屋には無数の蒐集品とともに、白骨化した遺体が布団に寝かされていた。しかも人骨の頭部は男性、胴体は女性のものと判明する。別の部屋からは血痕が。複雑怪奇な難事件に推理捜査チームはどう挑むのか。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>



警視庁殺人分析班シリーズ第6弾です。
警視庁捜査一課(いわゆる殺人・強盗などの凶悪犯担当)に所属し
見た目は華奢でちっこい女子大生は風貌の如月塔子が
同じ班の諸先輩方の指導の下、一人前の刑事になるべく日々の事件解決に奮闘する物語。

ちなみに木村文乃ちゃん主演で、シリーズのうち2作がドラマ化されてます。
連続ドラマW 水晶の鼓動 殺人分析班 - Wowow


数ある警察小説の中でも、このシリーズの特徴と言ったら何と言っても
警察小説でありながら、正しくミステリー小説であるということ。
警察小説って不思議なんですよね、ジャンルはミステリーに分類されることが多いけど
いわゆる本格推理小説などと違って
作者と読者の知恵比べになるわけではなく、
犯人あて、トリックあてと言った要素は必須ではなく、
探偵役はいなくてもよく、主に事件発生後の捜査手順や捜査官の人間ドラマが
重要視される傾向にあります。

これについて文庫版にて山前譲(推理小説研究家)が
ズバリの解説していておもしろいので、読んでもネタバレしてないし
本作のシリーズを読んだことがない人にはまず解説を読むよう薦めたい。

そんな異色なこの作品。
ずば抜けた探偵役はいません。
事件現場で押収された証拠品の分析捜査、
現場近くの目撃者への聞き込み
事件関係者の相関の捜査、過去の事件の調査、
チームがそれぞれ役割分担して事件解決に進んでいくその過程を警察小説として楽しみ、
事件の動機や発生の経緯などの答え合わせについてはミステリー小説として楽しんでください。

ちなみにシリーズ1作目『石の繭」から、作中の中で約1年の月日が流れ
主人公塔子の成長ぶりは捜査の中で、手法の変化などで読み取れます。
先輩・鷹野との関係も中々に興味深くなってきたので次作が楽しみ。

これは恋だと思える恋がだんだんと難しくなる 彼は好きだけど 

ちょこちょこ読書。
お久しぶりの作家です。

ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った
  (2003/5) 唯川 恵


それでも、恋を信じますか―。幸せになれないとわかっているのに駄目な男に魅かれてしまう麻子、男に妻と離婚させ結婚したが、生活に疲れてゆく宏美、別れた男にストーカーしてしまう誠子、「男なんて、みんなみんな嘘つき」と思わず叫んでしまう私…すれ違い、傷つけ合っても求め合わずにはいられない、男と女のさまざまな愛の形を描く24のショートストーリー。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>



いやぁ笑っちゃうくらいに、唯川恵!
いつもこの作家は恋の話ばっかり書いているが、
今回の本もたぶん男の人から見たら、それしかすることないのって言われそうな内容。
ある意味ぶれなくてすごい。

ただ、ショートショートという形態のせいだろうか
既に読んだことのある話のつぎはぎのように感じた。
あーこういう人いるよねー的な共感ではなく
あーこういうキャラ小説でよく出てくるよねっていう
読書あるあるな感じ。

と、ここまで書いて心配になって書棚確認した。
良かった、買ったことない本だった。忘れてるだけかと思った。

そして、他のたくさんの作家を読んできてわかったけど
唯川恵って小説あんまり上手くない。
でも、素直さがある。
なんとなくだけど、嘘が苦手な人なのかなと思う。
文章がそんな感じ。
人の心を丁寧に書くことよりももっと直感的なことを大事にしてる気がする。



ちなみに私にとって、唯川恵とは給食に出てくるコッペパン。
給食が日常であった学生の頃は、
給食の中では好きな方と思って何の疑問もなく食べてたけど
大人になるともっとおいしいパン屋があることを知っているし
コッペパンだけでは物足りなくなってパテやソースをつけてみたりするけど
給食って懐かしいな、たまには食べたいなって思う。
そう思い出すくらいにはちゃんと楽しんでいるよ。

まっすぐな生き方しても汚れていく定規についたインクみたいに 

ちょこちょこ読書。
今日は掌篇小説。私にしては珍しいかも。

ハヅキさんのこと  (2009/11/13) 川上 弘美

かりん、という琺瑯の響き。温泉につかったあと、すっぴん風に描く眉。立ち飲みで味わう「今日のサービス珈琲」。四十八歳、既婚者で「中途半端」な私が夢中になった深い愛―さりげない日常、男と女の心のふれあいやすれ違いなど、著者独自の空気が穏やかに立ち上がる。虚と実のあわいを描いた掌篇小説集。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>



著者本人の思い出話のようにも、どことなく浮世離れした夢物語にも思える
少し不思議な読者との距離感を感じる掌編小説集。
もともと川上弘美作品は、すごく読みやすいとか好きだ!って思えたことが無くて
つかみどころのない作家だなぁと思っていたが
今回の本は、まさに川上弘美という感じである。
上手い掌編小説だと思うのだが、
川上弘美のどこもつかめてないし、私の心のどこもつかまれなかった。

ミネラルウォーターのようだと思った。
刺激がなく、栄養もないけど
身体の中に確実に流れていて、
必要な人には、染み入るようになじんでいく。
でも、水では酔えないし、夢を見せてくれないし、忘れさせてはくれない。


ちなみに、本編と関係ないのですが
解説(柴田元幸:翻訳家)で、川上弘美と小川洋子の対談が引いてあり
その対談内容はともかく、その対談セッティングした彼とは気が合うなって思った。
私の中の作家の位置づけ、川上弘美と小川洋子まさに同じところにあるんだもんw
そして、解説かなりうまい。

センセーション巻き起こしている真ん中はあたしンちだって噂されてる 

ちょこちょこ読書。
今日は医療ミステリー。

彼女の血が溶けてゆく  ( 2013/3/14) 浦賀 和宏

ライター・銀次郎は、元妻・聡美が引き起こした医療ミス事件の真相を探ることに。患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を発症、治療の甲斐なく原因不明のまま死亡する。死因を探るうちに次々と明かされる、驚きの真実と張り巡らされた罠。はたして銀次郎は人々の深層心理に隠された真相にたどり着けるのか。ノンストップ・ミステリーの新境地。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>



この作家の本は何冊か読んでいた。
この作品は、フリーライター・銀次郎シリーズの第1作となるらしいが
それを知らずにシリーズ第2作の『彼女のため生まれた』を先に読んでいたけど
特に内容はかぶっていないので、読み進めるのに問題はなかった。
ただし、第2作の詳細を覚えてないからであって
ラストまで読んだ今となっては、登場人物かぶっているとこもあるので
第2作での盛大なネタバレの危険性を考えると
やはりシリーズは順番通りに読むべきかもしれない。


さて、今回の感想は
こんな危険思考なマスコミ関係者がいたらマジで怖いということ。
本筋とは関係ないけど
〇〇はウソをついていた→やましいことがあるからだ→不倫していたということだ
みたいな、めちゃくちゃな論証で話を繋げていくのだ。
端っから自分に都合の良い結果に繋がるようにしか思考しない
その他の可能性を潰していかない。
こういうマスコミ関係者って多いのだろうか。
炎上商法みたいに、あえて雑な検証で世間を煽るつもりならわからなくもないけど
元妻の無実を世間の向かい風の中叫ぼうとしている人間が
こんなにも、穴だらけで反論の余地ありまくり
がばがば理論で、一方的、かつ無責任な思考をするのかと
こうして社会は扇動されていくのだなと恐怖しか感じなかった。

同じ医療ミステリーなら海堂尊の田口&ロジカル・モンスター白鳥シリーズを読んで、
理路整然(むしろしすぎ)な論旨の進め方を学んで欲しい。
もう一度言いますが、ミステリーの本筋には関係ない話ですw

使い捨てカメラに残った数回分のシャッターチャンスは未来に消えた 

ちょこちょこ読書。

配達されたい私たち  (2013/3/23) 一色 伸幸

感情を喪失したうつ病の澤野は、ある日、死に場所として入った廃墟で、偶然手紙の束を見つける。それは昔郵便局員に破棄されたものだった。「この7通の手紙は、さようならへのカウント・ダウンだ。すべてを配達し終えたら肚をくくろう」彼は死とその痛みを先延ばしするため、7年前の手紙の配達を始める。そしてそこに込められた悲喜劇に遭遇し、久しぶりに心の揺らぎを感じるが…。神経症の時代に贈る、愛と希望の物語。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>


著者のうつ病経験を下に書かれているので
主人公の病と生きるそして死のうとする日常生活は罹患者の目からしっかり描かれている。
細かい事が気になってしまう性分が
病気に良くないとわかっていても思考が止められず、他人とうまく関われない。
関わる気力がない。

そんな主人公が、よし、死のう!と思ってから最期のその日までゆっくり扉を開けていく。
職場を放棄した郵便局員に代わって
過去からの手紙を本当の送り先に届けることで、幾人かの深い思いに触れていき、
他人とうまく関われない主人公が、
他人を通して自分に還っていく物語。
ちゃんと読めば、心を治癒していく過程の物語だというのがわかります。

内容についてもっと率直な感想を言えば色々ご都合主義だなとは思うけど
リアルに書けば書くほど、小説としては駄作になりそうだし、
この物語のようにある程度ファンタジーとして書いたの正解なのかも。
現在進行形で、同じ病気で戦っている人に読ませても問題ないのではないかな。

嘘ならばいいと指先は抱きしめた肩甲骨の窪みを探す 

ちょこちょこ読書。

花の下にて春死なむ  (2001/12/14) 北森 鴻

年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>


バーのマスターが推理好きのお客から聞いた話に
いいタイミングで酒と肴を出しつつ、答えを見せてくれる
いわゆる安楽椅子探偵もの。

Amazonの関連商品を見て驚いた。
この連作短編集は、後にシリーズ化してしている。
そのなかで第2弾にあたる『桜宵』は文庫の表紙が素敵だったから買った。


絶対に読んでいる。
我が家の蔵書にも絶対にある。
下手したら本が1000冊くらいあるから探さないけど。

しかし、全く本の内容に記憶がない。
『桜宵』のあらすじ読んでも思い出せないぞ。

今作(つまりシリーズの第1作『花の下にて春死なむ』)を読んでいる時にも
あれ・・こんな設定前にも読んだな・・・みたいなデジャヴもなかったw
Amazonのレビューは評判良いみたいなのだが
私は相性が悪いのかもしれない。
哀愁ミステリーなのだがあまり心に響かなかった。

ミステリー自体はちょっと説明臭いというか、
バーの描写や、出される肴のおいしそうな表現はとても豊かで
お酒ほとんど飲めない私でもちょっと立ち寄りたくなるくらい
素敵に仕上がっているにもかかわらず
謎解き、真相探しの部分はおざなりで、細部にこだわらず
どーんと説明して終わりっ!となるので
1冊を通していまいちノリ切れないなと感じた。


また、5年くらい経ったら本の内容忘れてしまうかもしれないけど
その時は読み直してまた新たな感想を持てばいいかな。

最初から私の涙を知っていた人の手の中Lucky Strike 

ちょこちょこ読書。
久しぶりの作家。文体が変わったのか、以前の印象と違った。

遠くでずっとそばにいる  (2012/4/12) 狗飼 恭子


27歳の朔美は、会社を辞めた日に事故で10年分の記憶を失った。高校時代の部活仲間を頼りに思い出を辿っていくが、浮き彫りになるのはどこまでも孤独な自分。会いたい人がいるはずもない彼女に贈られた、差出人不明のバースデーカードは、思いもよらない事故の真実を明らかにする…。人を愛しぬく苦しみと切なさを描いた感涙の恋愛ミステリー。
<Amazon 内容(「BOOK」データベースより)>


私の中で 狗飼恭子と言えば、唯川恵や内藤みか などの
どっぷり恋愛系の女性作家のカテゴリーだったので、
あれ、ミステリーとか書く人だったのかと新鮮だった。
なんとなく自己中心的なモノローグは、やっぱりねという気がしないでもないが。

ただ、どろどろ不倫系の恋愛小説と違って話はスピーディーな出だし
文量も大したことなかったので、通勤時間で一気読み。
しかし、後半はちょっとだらだらしてきて、流し読みになった。
ちなみに、恋愛ミステリーと言っても謎解き、犯人当てなどはありません。

なんか似たような感じの話は知っているはずだけど、小説だと思い出せない。
映画だと、『誰かが私にキスをした』とか『恋愛寫眞 - Collage of Our Life 』とかに
雰囲気は近いと思う。
ちなみに、この作品も倉科カナちゃん主演で映画になってます。

予告編見る限り、映画の主人公の方が天真爛漫な感じ。


個人的に気になった点が一つ。
高校時代美術部に入っていたという主人公が
画家の名前や作風に色々詳しいんですよ。
断言してもいいけど、高校美術部で美術史に明るい人なんてゼロに等しいぞ!
絵を描くのは好きだけど、他人の絵に対して興味ない人の集まりなんだから。
夕暮れの美術室で石膏像をデッサンしてる少女とか、そういうのは、夢だから。
きちんと下調べして書いた設定かもしれないけど、逆にリアリティが無かった部分。
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