2006年11月13日
「だってお前に負け認めるのは簡単なことではないよ」と男の本音
遺作となったプロットも収録されている野沢尚さんの『ふたたびの恋』を読み終えました。
野沢さんはドラマ『眠れる森』などのミステリーの脚本家としても知られてますが
私は以前に『恋人よ』という恋愛を小説を読んでいて
これもドラマになってたんですが、すごいきゅんと来てしまったのでした。
今回の『ふたたびの恋』も表題作を含め
大人のちょっと不器用な恋心が描かれています。
野沢さんは脚本家出身ということもあるかもしれないけど
情景の描き方が巧いなと思います。
例えば収録作品「さよならを言う恋」で主人公が入ったホテルの部屋の窓から
どんな景色が見えるかを読者が想像することはたやすい。
そこに写る人々がどんな表情で、それがどんな意味を持つかも読んで取れる。
巧いです。