恋するタタタン

ぬくぬくの恋の一つもしてみればもっとかわいい私になろうに。。。

 

無理して飲んだ赤ワインのせいで、彼のキスが拒めなかった。
拒めなかった自分を正当化していた。
もう大人なんだからと思っていた。

部屋の扉を重たい足取りで開け、
連絡先さえ知らないまま駅へと向かった。



何事もなかったふりがこんなにも上手くなったのが少し悔しい。
誰にも何も怪しまれさえしないなんて。


久しぶりに会った彼は相変らずで、
何の気なしに私に呼びかける。
何の気なしに隣に座る。
何の気なしに私に触れる。
何の気なしに悩みがあるんだったらいつでも相談してよ。と言う。
何の気なしに連絡先のメモを置いていく。




相談なんてしてやらない。
電話なんてしてやるもんか。
私ばっか汚されてくのはこりごりです。















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Author:阿笠 香奈
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